(2013/10/15 facebookで公表したものです)
国鉄分割・民営化を前に強行された、全国6,000人の臨時雇用員の解雇に対して、ただ一人、解雇撤回闘争に立ち上がり、31年間にわたって闘い続けてきた和田弘子さんが、ついに闘争を終結することを決意し、国鉄入社以来42年間の闘いの記録を出版して闘いを締めくくり、自身の経験を、あとに続く非正規労働者たちへとバトンタッチすることになりました。 私たちが、国労運動の中で和田弘子さんを支援する勢力を維持・拡大することができず、圧倒的な孤立を強制してきたことを、私は本当に申し訳なく思います。JR各社で進行している下請化と非正規労働者の拡大を見るとき、和田さんが人生を賭けた闘いで突きつけた課題と真剣に向き合うことの中からしか、JRの労働運動が再生しないことは明らかです。
-------------------(以下、支援する会から送られてきた案内の転載です)------
猛暑も去り日増しに秋を感じる今日この頃、皆様には、日々ご奮闘のことと思います。
さて、国鉄分割民営化を前に、全国6000名の臨時雇用員が解雇されて30年になります。国労大阪工事局分会婦人部長であった和田弘子さんが、臨時雇用員の怒りと口惜しさを代表して、解雇撤回の闘いに立ち上がり来年で31年を迎えます。長年に亘り闘いを支えていただいたことに改めてお礼を申し上げます。 さて、このたび、和田弘子さんが国鉄入社以来42年間に及ぶ闘いを本として出版されることになりました。本は、国鉄の差別政策を余すところなく明らかにし、後の続く非正規労働者へのエールとして書かれています。下記の通り、出版記念集会を開催し闘いの報告をさせていただきたいと思います。お忙しいとは思いますが、皆さん是非ご参加くださいますようご案内いたします。なお後日、会報「汽車ポッポ第98号」て出版記念集会の報告をさせていただきまして最終号とさせていただきます。
2013年10月5日
国鉄臨時雇用員和田さんの解雇を撤回させる会・運営委員会
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解雇から30年、みなさまには本当に長い間ご支援をいただき、ありがとうございました。
昨年3月、お世話になった全金港合同田中機械支部の大和田委員長が逝去されたことから、私はこのまま和田解雇撤回闘争を自然消滅させてはならない。大和田委員長にも、ご支援いただいた方々にも申し訳ない、そんな気持ちでいっぱいになりました。
闘病中はたいへんご心配をおかけしましたが、2007年の発病からようやく回復して、昨年は車の運転もまた出来るようになりました。そして、みなさんと一緒に闘った和田解雇撤回闘争を記録に残したい、これまで国労闘争誌にも残されることのなかった臨時雇用員の闘いの歴史を残したいとの想いが深まりました。資料の分散やパソコンとの格闘など、思う以上に困難な作業でしたが、皆さんのご尽力もあって、ここにようやく素晴らしい本を作ることができました。
この本を通して、国鉄臨時雇用員の辿った歴史と和田解雇撤回闘争が対峙したもの、そして乗り越えたもの、乗り越えられなかったもの一緒に見ていただければ、こんな嬉しいことはありません。私なりの総括です。
この本の出版と記念集会をもちまして、30年にわたる解雇撤回闘争を終結させていただきます。本当に長い間、和田解雇撤回闘争を支えていただきまして、ありがとうございました。
11月16日に、みなさまとお目にかかれることを楽しみにしております。
和田 弘子
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● 日時: 2013年11月16日(土)午後2時~
● 場所: 全金港合同田中機械支部 2階食堂