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問われるべきはミニスカ問題だけではない
スカイマーク 西久保社長の異常な経営品性

■ 超ブラックなスカイマーク社 ■

 5月末からスカイマーク社が導入・運航するエアバスA330(新機種)就航を「記念」して、同機に乗務するスチュワーデスに期間限定で膝上25cmという超ミニスカートで乗務させることが、いま関係者の顰蹙をかっている。安全第一、乗客の保安任務第一の客室乗務員に、マネキン役を負わせ、男性客の視線に晒して集客を計ろうというのだ。曰く「希望者のみに着用させる」「該当者に反対の声は皆無」などとうそぶき、導入に意欲をみせている西久保社長だが、今までこの社長に盾をついて「解雇」の憂き目を味わった同社の先輩社員の数は枚挙にいとまが無い。
 2010年2月に発生した体調不良スチュワーデスの乗務交代を指示した「機長」が西久保氏の怒りを買い、即刻解雇されたことは記憶に新しい。(当件で西久保社長らは後日国交省から「厳重注意」処分をうけた。)
 同社の成田勤務の元スチュワーデス(契約制)が妊娠したことを理由に1年余にわたり「パワハラ」を受け続け、昨年6月に2児目の妊娠を告げるや「雇い止め解雇」の通告を受けた。彼女が受けたパワハラは通常勤務から早朝04時の出社命令や、一日ランプを歩き回る職場への配置転換など「妊婦」に対する人権と胎児の人命を無視して痛々しい。そのうえでの「解雇」攻撃であり、人命を預かる航空会社の経営者としては許し難い暴挙である。

 2008年6月、自動車で出勤途上のベテラン整備士が、くも膜下出血を起こし、4日後収容された病院で亡くなった。同整備士が病で倒れた原因は、同社での苛酷な整備士業務(勤務条件、少ないライセンス保持者故の加重負荷と責任)にあり、倒れる前には交代制勤務からの軽減を強く希望していた矢先であった。
 妊娠解雇をされた元スチュワーデスとくも膜下で倒れ絶命した整備士の妻がいま裁判所にスカイ社の不当・不法を訴え裁判を継続中である。

(梅)

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