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大田ネットワークで毎年参加してきた生活展。今回は展示参加なし。玄関で受け付けを担当しながら会場の雰囲気や参加者の感想に触れることができた。2日間で約3000人の人々が入場している。
●くつろいだ雰囲気の数々の出し物
ハートフルステージでは、古今亭駒次さんの落語・鶴本邦子さんのフルート演奏・大田ボランティア合唱隊のコーラス・バンドネオンと歌が披露されている。蒲田駅前図書館のおはなしボランティアの紙芝居や絵本の読み聞かせに小学生や幼児を連れた家族が聞き入っていた。リフォームファッションショーは「蟻の会」の作品のお披露目だ。見そびれたが消団連役員の「消費者被害に気を付けよう」の寸劇も役員のメンバーの練習の成果が披露されたのだろう。生協連絡会が喫茶コーナーをスマートに切り盛りして飲み物や軽食を提供し、くつろいだ雰囲気を作り出していた。
1階MICS大田では「福祉の店」上池台障碍者福祉会館・みどり作業所・雪谷工房・シーエスアデイ・樹林館・生活実習所から商品が提供された。子供フリーマーケットも盛況だった。
ロビーで展開されていた生協3団体による物品販売。おもちゃの病院。生活学校連絡協議会による「折り紙で楽しもう」。蟻の会「小物づくり」。小中学生のごみ減量リサイクルポスター展。図書館リサイクルの本無料配布。国際エンゼル協会による「バングラディシュ支援バザー」。物との丁寧な付き合い方を提案する生活展定番メニューになっている。
●展示にテーマへの強い意識
テーマを反映する企画としてMICS大田・大田区被災地支援ボランティア調整センターや消費者団体の展示があった。あけびの会「地域をつなぐ消費活動」、コープみらい虹の会「被災地支援 防災と食」、南部生協土曜日の会「地震に備えて」。まち丼・マンション生活研究会「家族を守る地震対策へ〜被災生活を自宅で過ごすために」。
生活学校の活動から生まれた生活センター。消費者相談を受けるセンターでもある。こらぼ大森と並ぶ区民活動支援室MICS大田が開設され、2年前の震災後大田区被災地支援ボランティアセンター設置。生活展にその活動の広がりが反映されている。
「希望」のテーマを掲げた今回。大田区被災地支援ボランティアセンターの展示担当者に「今みんなに一番伝えたいことは?」と尋ねたら「現地に行って欲しい」だった。原発事故で被災した福島のお米を販売しているコーナーもできていた。「あけびの会」が国労清算事業団の闘いから生み出された事業や東日本大震災被災地での復興支援の各地域での町おこしと結び付いた事業を支える意識的な消費者運動を「地域をつなぐ消費活動」として提案している展示に今回のテーマ「希望」―考え行動する力を育てようを得心した。