おとうさんの育児休業日記 (2月)


02/08 生後8ヶ月で歩いてます

'98/02/02(月) ● おねえちゃん風邪ひき

 今朝、リホを保育園に送っていく直前になって、お腹が痛ぁいと言い出しました。熱を測ると平熱ですが、ごほん、ごほんやっているので、「休むか」と聞きましたが、「行く」と言い張るので、連れて行きましたが、案の定、10時に保育園から電話があって、「ずっとお腹が痛いと言っている。7度2分あるのでお迎えに来てください」とのこと、連れてかえってきました。お母さんに電話すると、「そんなに苦しそうでないなら、夕方小児科に連れて行く」と言います。夕方4時過ぎにお母さんが帰ってくるまでの間、リホは「お母さんまだあ。お腹痛いよう」と、情けない声を出す。よほど、ユウも連れて3人で小児科に行こうかと思いましたが、熱も7度2分で変わらないし、それに「すぐに行くか」と聞くと「このビデオ見てから」と言う。面白いビデオ見て、腹痛が忘れられるくらいなら、こりゃあ待っててもいいだろうと思って、4時過ぎにお母さんが帰ってくるのを待って、お母さんに連れていってもらいました。5時半ころに戻ってきたお母さんによれば、これから熱が出るかもしれないと医者が言ったとか。インフルエンザが関東一円で猛威を振るっています。小学校、中学校で学級閉鎖が相次いでいるとニュースで言っていましたが、小児科は満員だったそうです。

 ところで、共働きで幼い子がいる家庭にとって、子供の病気は非常に悩ましい問題です。発熱した子は保育園に連れて行けませんし、保育園にいるときに熱が出たら、もちろん帰されますから。
「お熱が出たんでお迎えに来てください」
 と電話があると、引き取りに行かねばなりませんが、わが家のように両親ともフルタイムで働いていて、近くにおじいちゃんおばあちゃんもいない家庭では大変です。職場を抜け出して、どちらかが保育園に行かねばならないのですが、たいていその役はお母さんがやっているようです。私は長年JRの駅で働いていてますが、いまだに、
「子供が熱を出したので、帰ります」
 と言って、勤務途中で早引けした男を知りません。この辺がまさに「世間の常識」の「非常識」なところだと思うわけで、普段はきちんと役割を割り振って家事・育児を分担している共働きの家庭でも、突発的事態がおきた時に、仕事を中断して家事・育児の最終的な責任をとる役割はいつも女にあるというのは、やはりおかしいと思うのですが、いかがでしょうか。男が育休を取るのが当たり前になってほしいのと同様に、子供が病気になったら、父親でも母親でもいつでも仕事を中断できて当たり前、子供を放りっぱなしで働いている方が非常識だと思われる世の中になってほしいものです。そうは言ってもわが家とて、現実的には、家事・育児の最終的責任はお母さんが担っているわけで、大きなことは言えませんけど。

 私は結婚するとき、お母さんから「うちの子は2ヶ月に1回、熱を出すからそう思っといてね」と言われました。彼女はリホが4歳になるまでひとりで育ててきたのですが、リホが熱を出しても年休が取れず、やむをえず、自分の職場である病院に熱を出した娘を連れていって、休憩室で遊ばせながら(子供は少々の熱があっても遊びますね)仕事をして、結局、婦長から「しょうがないから帰りなさい」と言われるようなことが何度かあったようで、私は私のポリシーから言っても、少なくともリホが病気になった場合、2回に1回は看病する義務を負うわけで、「分かった」と答えたものの、内心困ったなと思いました。なぜなら、たとえば朝9時から翌日9時までの24時間勤務の途中、保育園から熱を出したという連絡が来たとします。上司に、
「娘が発熱したので保育園に迎えに行くから帰る」と言ったら、
「母親はどうしてるんだ」
 と聞かれるのは目にみえているわけで、その時、
「2度に1度は父親が面倒見ることになっている」と言って、
「そうか、分かった」と、心から分かってくれるはずは絶対ないからです。
 勤務の途中から代替要員を手配しなければならない上司に、「なに馬鹿なこと言ってるんだ、こいつ」と思われるのは当然として、ひょっとしたら面と向かって「馬鹿も休み休み言え」くらいのことは言われるかもしれず、しかし、約束したからにはそうするしかない。結局、4歳を過ぎてから、リホはほとんど風邪で発熱することがなくなり(今回が1年ぶりです)、そんな事件は起きないできましたが、今後もないとは限りません。実際のところ、どうなるんだろうか、そういうときにはと、今も思います。

本日のお食事

*ユウ*・[1回目] 鮭入りかゆ、かぼちゃ、レバーペースト(レバー、トマト、たまねぎ)、豆腐、かぼちゃ、ミルク。
    ・[2回目] ささみ入りかゆ、豆腐、ブロッコリー、ヨーグルト、ミルク。
*夕食*・マグロ中落ち、煮物(鳥肉、ゴボウ、にんじん、こんにゃく)、切り昆布。

'98/02/04(水) ● 保育園の父母懇談会に行く。ユウ発熱

 今日は、保育園のリホのクラスの父母懇談会がある日で、お母さんは年休を取っていました。ユウを抱っこして両親で行こうと思っていたのですが、昨日は、楽しみにしていた節分の豆撒きがあるから、絶対に行きたいと言って保育園に行ったリホが、やはり調子が悪いようで、ぐずぐず言って行かないのでお休みとなり、リホとユウの2人を年休のお母さんが見ているあいだに、私1人で行くはめになりました。午後1時半からの集まりに行ってみると、20人ばかり集まったのは、2人のおばあちゃんを除くとお母さんばかりで、はじめのうちはちょっと固くなってうつむいて座っておりました。

 リホの担任のT先生は、父母懇談会を最後に産休から育休に入ります。春、夏、秋、冬と、クラスの様子を綴ったプリントを配って、成長してきた様子を話してくださったあと、参加した父母が1人ずつ、今思っていることを話します。一番多かったのが、最近汚い言葉を使うようになって心配ということ、女の子でも「てめえ、クソじじい。ぶっ飛ばす」とかやって、お母さんをびっくりさせているようです。「今日は、誰も遊んでくれなかった」などと言うことがあって、そんなときは保育園でどうしているか心配というのも多かった。それにやはり、食べ物の好き嫌い。あと、夜寝ない、場合によったら午後11時くらいまでおきているというような話もけっこうありました。どれもこれもリホに当てはまるものばかりで、同じような心配をどこでもしていることが分かると、それだけで安心できるものです。

 さて、私の番になって、私は、最大の悩みは食べ物の好き嫌いで、野菜も肉も食べないことが多く、食べなさい、食べなさいと言われて、食事が苦行のようになってしまっていること、次は、ユウが生まれてから、なんでも「ユウ、ユウ」とユウが一番のように思えて、「のけ者」にされたように思っているのをどうすればよいか、そして、最後にわがままで困ると言いました。

 先生は、好き嫌いについては、保育園の昼ご飯では、一応何にでも箸をつけてみようという姿勢はあるというお話、弟が生まれた後の疎外感については、生まれた直後は、保育園でも自分でできることもしなくなって、「やってぇ、これやって」と甘えることが目立ったが、最近では見られなくなったと、ふたつとも心配ないような口振りでしたから安心しました。そして「わがまま」については、担任の2人の先生ともまったく意外というような顔をされて、T先生から「具体的には何ですか」と聞かれたわけです。

 そこで、「それは…」と話し出したのですが、あれ、どこがわがままだったんだっけと、意外にも何も浮かばない。的確に答えようと少々焦ったものの、結局、何も具体的には話せないまま、「具体的にはちょっと…」と言葉を濁してしまいました。T先生もK先生も「保育園では、ぜんぜんそうは見えません。リホちゃんはとっても優しくて…」とほんとうに意外そうに話される。

 それで、しばらくよく考えてみると、夜、お話をせがんで寝ないのをわがままとは言えないし、好きなテレビがないと、すぐ遊んでぇ、トランプしてぇと来るのは当たり前のことだし、散らかしたおもちゃをぜんぜん片づけないのだって、わがままとはちょっと違うような気がしてきました。リホは決してわがままではないのかもしれない。わがままではないリホを「わがまま」だと決め付けて、プリプリ怒っているのは、実は私のわがままではないか? 夜、「もう寝ろ」と突き放して、「一緒に寝てぇ、トントンしてぇ」と泣かせているのは、実は私がこの日記をはやく書きはじめたいからであり(お母さんが、「もう寝なさい」と、同じことをやって泣かせているのは、見たいテレビが見られないときであり)、「遊んでぇ」「トランプしてぇ」と来るのを、うるさいなあもう、と思うのは、やっぱり面倒くさいからですね。2人の先生の少し困惑したような顔つきを見て、「考えねば」と思った、父母懇談会でした。

予定より少し長くかかった懇談会が終わり、携帯電話で、
「味噌買ってから帰る」と言いますと、お母さんが、「ユウ、熱出したわよ」と言いました。
 初めての発熱です。38度だったとお母さんは言います。おねえちゃんは風邪だし、私もここ何日か喉が痛い、仕方ないなとは思いましたが、やはり少し心配しながら帰りますと、元気に遊んでいるので、一安心しました。。
 いくぶん動作が緩慢かなと思える程度で、機嫌が悪いわけではない。すぐに医者には連れてゆかず、様子を見ることにしました。お母さんは熱があっても風呂にも入れます。

本日のお食事

*ユウ*・[1回目] うどん、かぼちゃ、さつまいも、白身魚、ミルク。
    ・[2回目] かゆ、カマス、大根、にんじん、かぼちゃ、さつまいも、豆腐。
*夕食*・カマス、豚汁、切干大根。

'98/02/05(木) ● 機嫌は良いが、熱はある

 朝起きたときは、熱も下がっていて、いつもどおり機嫌は良く、まだ調子が悪くて保育園をお休みしたおねえちゃんと一緒に遊んでいましたが、午後になって計ると、やはり38度近く熱が出ていました。うんこもいいうんこで下痢もないし、ほんの少し動作が緩慢かなと感じることもありますが、それも、熱があるという先入観がなければ、そう思うかどうかあやしいくらいのもので、外に連れ出さないのが、いつもと違うといえば違うこと。お母さんは、月の半ばに取っていた年休を、急遽今日に振り替えて休んでくれましたが、いつもどおりの1日が終わりました。このまま、医者にかからず直ってくれればよいのですが。

行動観察

 お母さんは、ユウは何をするのも非常に早いと言い、やっぱりうれしそうです。まだ8ヶ月と1週間ですが、1.5メートルくらいはしょっちゅう歩くし、立った姿勢からしゃがんで物を取ってまた立ち上がったり、歩いている途中で右や左に方向を変えたり、場合によっては、来た方向までほとんどUターンすることもあります。

本日のお食事

*ユウ*・[1回目] かゆ、鳥ガラスープ(かぶ、にんじん、ベーコン)、豚汁の実(豚肉、大根、さつまいも、豆腐)、かぼちゃ、ミルク。
    ・[2回目] パンがゆ、鳥ガラスープ(かぶ、にんじん、べーこん)、ヨーグルト、バナナ、ミルク。
*夕食*・フライ(えび、帆立て、牡蠣)、切干大根、豚薄切りとレタスのサラダ。

'98/02/09(月) ● 39度1分の発熱、病院へ

 金、土、日と普段の体調に戻っていたのが、深夜、フガフガ言うので不審に思ったお母さんが熱を計ると39度1分あって、「ユウ、9度あるからね」と強い調子で言われて目を覚ましました。もちろん心配になりましたが、どうするわけにもいきません。「分かった」とだけ言ってそのまま寝て、朝起きたときは8度1分でしたが、もう放っておけません。「病院まで持ってくる物、分かっているわね」と母さんが言って、「着替、おむつ、湯冷ましの入った水筒、粉ミルクと哺乳瓶、保険証」と声を出して確認しているうちにお母さんは出勤してしまい、慌てて病院行きの用意をすますと、いつものようにユウを抱っこして、こちらは、風邪が治って今日から保育園に行くリホの手を引いて家を出ました。保育園に着くと、本当は、お弁当と歯ブラシ、コップ、タオルとリュックサックを、子供がちゃんと決められた場所に置けるまで見ていなければならないのですが、けなげにもリホが、「もう行って。行っていいよ」というので、保育園をそうそうに後にして、お母さんの勤めている病院にユウを連れて行きました。(病院行きの荷物に忘れ物はなかったのですが、リホのお弁当に箸を入れ忘れてしまいました。)

 病院で抗生剤と熱さましを処方してもらい、帰ってくると、さすがにユウは元気がありません。おかゆと豆腐、野菜少々の離乳食の食べっぷりももう一つで、乳児用のりんごジュースを飲ませたていたら、途中で食べたもの全部と一緒に吐いてしまい、水分だけは補給しなければと、ジュースの残りだけ飲ませて抱っこして寝かせて、お昼にミルクをやると30mlだけ飲んで、幾らもしないでまた寝てしまいました。座布団で寝て(昼寝は座布団の上です)、起きて泣くので抱っこすると抱かれたまま寝てしまい、結局3時過ぎまでずっと、座椅子に座った私の胸で寝てました。起きたときは顔が真っ赤でかわいそうなくらい。アクアライトという乳児用のポカリ・スウェットみたいなのを1瓶(140ml )ゴクゴク飲んでしばらくするとお母さんとリホが帰ってきて、お母さんのおっぱいを飲んで幾らもしないうちに、顔色もいつもの白い色に戻ってだいぶ元気になりました。気のせいかもしれませんけど、やっぱり母乳の力ではないかなあ。

 夕飯のころには、いつものように、私たちが食べているテーブルの下をトコトコ歩くくらい元気になって、お母さんははじめ、「今日はお風呂には入れない」と言っていたのが、結局ザブンとお風呂にも入れて寝かせました。実は私も頭が痛く風邪っぴきで早く寝ました。

本日のお食事

*ユウ*・[1回目] 食べられず。
    ・[2回目] 鮭入りかゆ。
*夕食*・鮭、にんにくの芽炒め、高野豆腐・ゴボウ・にんじん・シラタキなどのけんちん風。(お母さん作)

'98/02/10(火) ● 元気だが、まだ熱と咳あり

 体温   7:00 37度3分
     12:00 37度1分
     21:00 37度4分

 お母さんに言わせると37度3分くらいなら、赤ん坊には平熱だそうです。ほぼいつもと変わらないくらい元気になりましたが、抗生剤だけは飲ませています。ゼイゼイいう胸の音がまだ時々聞こえて、ゴホン、ゴホンという咳も出ます。気管の炎症はまだ完全に収まっていないのでしょう。このまま回復してくれるといいのですが。今日はお母さんが、帰ってくると「熱があるみたい」と言って、調子悪そうです。これで一家4人全部風邪ひいたことになります。

本日のお食事

*ユウ*・[1回目] バナナがゆ、じゃがいも、にんじん、豆腐、ミルク。
    ・[2回目] シラス入りかゆ、キャベツ・にんじん・ねぎのスープ、ほうれん草、バナナ、ミルク。
*夕食*・ハンバーグ、ポテトサラダ、ほうれん草とベーコン炒め、大豆・昆布・にんじん・椎茸の煮物。

'98/02/13(金) ● お母さん、お泊り。3人の夜。

 ユウの風邪はほぼ治りました。抗生剤が切れたのと、まだ気管がゼイゼイいって咳も出るので、昨日病院に行きましたが、もう抗生物質はいらないと言われ、咳と痰の薬だけをもらってきました。今日もまだときどき咳をしていましたが、たぶんこのまま回復すると思います。今日はとても暖かい日で、久しぶりに外で1時間近くも遊ばせました。

 さて、今夜はお母さんがいません。ユウを生むために産休に入るまで、4年間働いてきた小児科の患者さんのうち、筋ジストロフィーの子供たちと親の会が計画した1泊のスキー旅行に参加したのです。夕方、リホを保育園から連れて帰ってきて、ユウにおっぱいを飲ませると、すぐに、
「リホが生まれてから、1人で泊りに出かけるの、初めてよ」
 と、バッグを一つ持って、とても楽しそうに出かけて行きました。お母さんがいない夜は、なんだかさびしい夜です。だいたいいつも、片づけなさいとか、ご飯食べなさいとか、お風呂入りなさいとかリホが叱られて、「関係ないもん」とか「ぜーんぜん恐くない」とか言い返されて、むきになったお母さんが強く叱ってリホが泣いて…というパターンなのですが、叱るお母さんがいないとリホはかえってよそ行きのいい子になって、私は楽ですが、でも、態度のどこかにお母さんのいない寂しさがにじんでいて、少しかわいそう。

 夜も9時を回り、私がユウを抱っこして寝かそうとしても、いつものことながら、なかなか寝ません。リホはリホで、お話を読んでもらい、それから背中をトントンしてもらわないと寝られません。布団から覗いた目が、抱っこされているユウを恨めしそうに見ていると思ったら、布団を頭からガバッとかぶって、
「ああ、寝られない」
 と苦しそう。リホの布団の横に座って、左手でユウをあやしながら、右手で本を持って「裸の王様」を読んでやるはめになりました。それで、どうにかリホは寝て、ユウも10時を過ぎてようやく寝つきましたが、これからが心配。ユウは、いつも夜中に何度もフガフガ言ってはお母さんにあやしてもらい、深夜1時とか、4時とかに、2度ほどおっぱいを吸わせてもらって朝になるのがいつものことで、私には、背中をトントンしてやることや、抱いてあやすことはできても、吸わせるおっぱいがないからです。一応、枕元に哺乳瓶と粉ミルクを用意しましたが、泣き出されてからミルクをつくっていては間に合わないかも…。深夜、火がついたように泣き出されちゃったら収拾不可能になりはしないか。今、これを書いているのは11時半で、リホもユウも寝ていますが、「寝るのが恐い」心境です。

 私が育児休職に入るにあったって、一番欲しかったのはおっぱいです。吸わせるおっぱいがないから、夜中面倒をみるのはお母さんになってしまい、それでこんな日記を書く余裕があるわけなんだけど、できるだけ完璧に役割を取り替えてみたかった私とすれば、夜中の世話をお母さんに押し付けるのは、やはりズルしているような気持ちになります。時代が進んで、女と男が半分ずつ育児をするのが当たり前になったら、誰かが母乳の出る人工乳房を開発するんじゃないか。笑い話ではなく、けっこう本気で「21世紀には男の子育てのための人工乳房が開発される」かもしれないと思うのですが。この前、お母さんにそう言ったら、
「わざわざ損するために、男がそんなもの欲しがるわけないわよ」
 と、にべもなく言われましたけど。

本日のお食事

*ユウ*・[午前] ささみ入りかゆ、大根、にんじん、ハンペン、豆腐、ねぎ、味噌汁、ミルク。
    ・[午後のおやつ] バナナ、ミルク。
    ・[夕食] チーズ入りかゆ、クリームシチュー(にんじん、じゃがいも、たまねぎ)、ヨーグルト
*夕食*・クリームシチュー、コールスロー。

'98/02/14(土) ● 眠い1日でした。

 昨晩は、起きだしてしまったユウをあやすために、午前2時と4時に、立ち上がって抱っこしてやる必要がありました。あと、もう2度だか3度だかフガフガ言い出した時は、背中をトントンしてやるだけでまた寝ました。夜中にミルクを飲ます必要はなく、立って抱っこして、ものの5分ほどで寝てくれたのは予想より楽でしたが、しかし、今日の昼間は眠かったな。

 お母さんが午後7時半に帰ってきて、今日はいつもの4人の夜です。

本日のお食事

*ユウ*・[午前] チーズ入りかゆ、レバーペースト(鳥レバー、トマト、たまねぎ)、ほうれん草、クリームシチュー(にんじん、じゃがいも、たまねぎ)、ミルク。
    ・[昼] バナナ、ミルク。
    ・[夕食] 卵入りかゆ、豚汁(肉は除外、大根、にんじん、ねぎ)、りんご
*夕食*・焼き魚、豚汁。

'98/02/24(火) ● おんぶ紐と抱っこポーチについて考える

 この日記もビジュアル化を達成したことでもあるし、今日は一つ、いでたちの面から「男の育児」について考察してみたいと思います(ハハッ)。左右にある写真は、どちらも最近の私の生活を象徴するものですが、この文章をお読みのあなたは2つの写真を見てどうお思いですか。性別、年令、それに「男の家事・育児」に対する考え方によって、さまざまな感想をお持ちになると思いますが、私自身の飾らない感想を言いますと、右の写真は「なかなか良い」のですが、左の写真はなぜか「格好悪い」、あるいは「情けない」という気がします。

 まず、右側の写真がなぜ「なかなか良い」のかと言いますと、何だか「育児も嫌がらずに分担する、いまどきの進んだおとうさん」という雰囲気がするからです。抱っこポーチというのはいつからあるのか? 腰に巻き付けたポーチの上に赤ん坊を座らせ、肩にまわすベルトで固定する通称「抱っこポーチ」で、対面する形で赤ん坊を抱っこしたお母さんを街で見かけるようになったのはここ10年くらいでしょうか。時々はそれがおとうさんということもありますね。私はそんなお母さんやおとうさんを見ると、何だか「颯爽としてて格好いいなあ」と思うのです。一方、左の写真はなぜ「情けない」のか? 実はなぜだか良く分からないのですが、おんぶ紐で赤ん坊をおんぶしているおとうさんは「情けない」。なんだか、「生活苦しいんだなあ」とか「生活にじみ出てるなあ」なんて感じちゃうのは、これはやはり、「おんぶ紐で赤ん坊をおんぶしているおとうさん」の写真からは、「進んで家事・育児に協力している」いまどきのおとうさん、というより、何らかの事情で(あからさまに言えば、お母さんが逃げちゃったとか)、余儀なく子供をおんぶしているという感じが、少なくとも私はするからです。

 昔、「浪曲子守り歌」という歌がありました。知ってます? 知ってたら相当の年令ですね。私は知ってるから書いてるんだけど…。

 逃ぃげたぁ~女房にゃぁ、未練はぁないぃがぁ~、
 お乳ぃ欲しぃがる、この子がぁ可愛ぃ~

 ってあれですね。おんぶ紐で赤ん坊あやしてるおとうさんの図からは、あの歌思い出しちゃうわけです。実際には、果たして「進んで」子供をおんぶしているのか、「余儀なく」おんぶしているのか、そんなことはわからないんだけど、スタイルというものは先入観と結びき、そしてまた時代の雰囲気と結びついているということなんでしょう。

 おんぶ紐は0歳児を育てるには必需品で、掃除したり洗濯したり離乳食作ったり、何をするにも、対面で抱く抱っこポーチでは家事はできません。で、私は家の中ではもちろんユウをおぶって家事をしているわけですが、抱っこポーチにママコートを羽織ったスタイルだと堂々と外出できるのに、おんぶ紐でユウをおぶって外に出るのはまことに恥ずかしい。実はまだ左の写真のスタイルでは外出してません。はじめは、ユウをおんぶしてベランダに出て洗濯物干すのも恥ずかしかった。ようやくそれは平気になりつつありますけど…。

 写真の感想を教えていただくとうれしいんですが…。

本日のお食事

*ユウ*・[午前] しらす入りかゆ、ささみ、ほうれん草、にんじん、じゃがいも、ミルク。
    ・[午後] ヨーグルト、ミルク。
    ・[夕食] オムレツ、白身魚、大根、ニラの味噌汁。
*夕食*・ぶりの照焼き、春雨のサラダ、煮物(大根、にんじん、厚揚げ、ちくわ、こんにゃく)。

 離乳食がマンネリ気味です。何か考えないとね。